円相場は介入効果を「ほぼ帳消し」
今年4月30日に、日本の通貨当局が為替市場へ介入を行った際の円相場は、1ドル160円台でした。介入で一瞬155円台まで円高方向に跳ね返したものの、その効果は持続せず、足元では再び159円台へと、介入効果は「ほぼ帳消し」の状態です。
為替介入をめぐって、アメリカがここまで理解を示し、ピタリと歩調が合うことは、過去を振り返ってもそうそうあることではありません。にもかかわらず、市場が介入効果を一時的とみているのは、イラン情勢受けた原油高が円安に作用する上に、日銀の金融正常化が遅れると見ているからです。
当初、予想された4月の利上げはあっさりと見送られ、高市政権の『利上げ拒否感』は依然として強いと、市場には見られているようです。金融界出身で、そうした事情を百も承知のベッセント長官は、植田総裁へのエールを送ったのでした。もちろん、それは、日本のためだけではなく、各国の長期金利、ひいては世界の金融市場に、不測の事態を起こさせないためでもあります。














