静岡県沼津市の空気梱包材メーカーが、寝心地の良い防災用備蓄ベッドを2025年から販売しています。

1987年創業の空気梱包材メーカー、ニチワ。空気緩衝材を主に扱う会社です。

<ニチワ生産管理担当 萩原貴子さん>
「こちらはですね、防災用のエアーベッドを作っている場所になります」

製造しているのは2025年6月に販売を始めた防災用備蓄ベッド「airmax」。内袋と外袋の二重構造で耐久性を高め、空気圧を最大限に利用することができます。

<柴田寛人記者>
「しっかりクッションがきいていて体が楽です。これなら、避難所でも熟睡できそうです」

このエアーベッド。大きい荷物をコンテナで運ぶ際、壁面と貨物の間に挟む大型緩衝材をヒントに、開発をスタートさせました。

<ニチワ 阿部留松社長>
「東日本(大震災)の災害の映像を見て、水に強いもの、津波に関するものですが、水に浮くものを作りたい。それをベッドに応用したら、よりいいんじゃないかということを念頭に考えまして」

阿部社長が最も気を配ったのは、寝心地でした。

<ニチワ 阿部社長>
「15センチおきに5センチずつの空気の流通路があるんです。例えばこちらに圧力がかかった場合には、空気の流れを制御しているんです。それによって寝心地とか、まったく変わった状態になりますね」

内袋の4本のチューブは、中の空気が左右に動きづらいのでふわふわする感じが少なく、自然な寝返りをサポート。

また、左右両端のチューブを中央の2本より太くすることで中央がへこみ、安定した姿勢を保てるということです。

さらにプラスチック製のため水分や湿気に強く、ダニや害虫も付きにくくて衛生的。長期の保管も可能です。

<ニチワ 阿部社長>
「人は汗をかきますし、夏場だとどうしても湿気が多いですね。そういう面を解消したいということも念頭にはありました」

佐川急便で知られるSGホールディングスが設立した公益財団法人、SGH防災サポート財団は、エアマックスの発売後、計3200枚を購入し、全国8都市に分けて保管しています。災害時の即納性を維持しつつ、平時は自治体との共同訓練などに活用する考えです。

<SGH防災サポート財団 山本健人事務長>
「コンパクトなため、一度の配送で多くの被災者に届けられること。避難所ですぐに使い始められること。床からの冷気を遮断し、過酷な避難生活における体調悪化を防ぐこと。この3つを総合的に検討し、導入を決めました。これを官民連携のモデルケースとして日本の防災力を底上げしていきたいと考えている」