ニューヨークの街角で、アマチュア相撲大会が開かれました。日本の国技がアメリカで形を変えながら新たな広がりをみせています。

「ハッキヨイ!」

週末、ニューヨークの街角に響く日本で聞きなれた掛け声。日本のアマチュア相撲の天皇杯ならぬ、アメリカの「エンパイアカップ」です。

アメリカやカナダの相撲クラブから出場者が集まったこの大会は、去年に続き、今年で2回目。今では、全米でおよそ400人が競技に登録しているともいわれています。

「金メダルを決める戦いだ。あなたの推しは?」

大相撲とは異なり、マイクパフォーマンスがあるほか、タトゥーも認められています。また、男性は体重別に階級が分けられ、女性や子どもの部門も。

このように相撲を“アメリカ流”に変化させる一方で、取組後には礼をするなど日本文化の礼節を大切にしています。

大会の「ヘビー級」に初めて出場するダイソンさん(26)。相撲との出会いは、8年前、友人に見せられた大相撲の動画でした。

大会初出場 ダイソンさん
「すっかり夢中になったんだ、『これ何?』って。パワーやスピードに、コントロールもある。しかも自分の体型に似ていたんだ」

去年には、ニューヨーク相撲クラブで“稽古”にも参加し始めました。

大会初出場 ダイソンさん
「(力士は)驚異的なアスリートだよ。そんな姿に自分の可能性を重ねることができた」

そして迎えた大会当日。初戦は相手を土俵際まで追い込み、最後は豪快に投げ、初勝利。喜びをぐっと抑えてガッツポーズはせず、握手を交わした後、一礼して土俵をおります。

2戦目も勝ち、迎えた3戦目。果敢に相手をつかみますが、バランスを崩して押し出され、黒星を喫しました。

大会初出場 ダイソンさん
「少し空回りしてしまったよ。そこは今後の課題だね」

無料で観戦できるとあり、この日集まった観客はおよそ4000人。多くの人が生で相撲を観るのは初めてでした。

初めて相撲を観た人(29)
「マットに触れれば勝負ありというのが好きです。すぐに理解できて、観戦しやすいです」

初めて相撲を観た人(23)
「言葉の意味は分からないけれど、土俵を出る時などに選手たちが礼儀作法を重んじているのが伝わってきます」

日本の礼儀作法を重んじながら独自に変化しているアメリカ流“SUMO”。多くの人が自由に楽しみ、新たなファンを増やしています。