10日から再開される「全国旅行支援」に山陰両県の観光地では大きな期待が高まっています。
一方、ゼロコロナから大きく舵を切った中国など、高まりつつある山陰地方のインバウンド需要は期待と懸念を膨らませます。
観光客を迎える鳥取県境港市の水木しげるロード。
観光客
「下駄です。ちょっと難しいけど、慣れてきたらジャンプとか走ったりできる。」
Q寒くない?
「寒くありません。全然寒くありません。」
水木しげる記念館 古徳健雄さん
「昨年は3年ぶりに入館者数が10万人を超えました。特に全国旅行支援が始まった10月からの3か月間は、全国旅行支援の効果もあり、おおむねコロナ禍前まで回復してきております。」
もちろん、観光客も…
観光客
「旅行はずっと計画していて、沖縄とか行ったことない所も行きたいなと思います。ホテルが安くなるので、家計的にも助かります。」
去年の入り込み客数が3年ぶりに100万人を超えた水木しげるロード。
今年は、境港で国際クルーズ船の受け入れが再開されるほか、米子ソウル便の運航再開に向けた動きも進んでいて、インバウンドの回復にも期待しています。
水木しげる記念館 古徳健雄さん
「空港での水際対策をしっかり行っていただき、記念館にお越しいただいた際は、感染対策を徹底し、おもてなしを両立させていきたいと思います。」
そして、旅行支援に大きな期待を寄せるのが宿泊業界。島根県松江市の玉造温泉では。
紺家 井上喬雄支配人
「1月、2月いうのは非常に厳しい月でありますが、旅行支援によってですね、家族連れとか個人のお客さんが徐々にですね、お客さん増えて行くんじゃないかと。」
こちらの旅館では、旅行支援に神在月の出雲大社の参拝客が重なり去年秋には客室の稼働率が9割とコロナ前に近いほど回復し、年末年始も好調だったとのこと。
例年、正月明けから2月は「冬枯れ」と呼ばれ客足が鈍るため、旅行支援の再開に期待を寄せます。
紺家 井上喬雄支配人
「10日からまた再開されますので、近場のお客さん、中国地方とかあるいは関西方面からですね、個人のお客さんがかなりおいでになるのではないかと。」
今週末から温泉街では、土日の夜に初めての石見神楽公演が開催され、宿泊客の満足度アップも狙います。
10日からの旅行支援再開と、開きつつあるインバウンドの扉。各地で、期待が高まりつつあるようです。