現実世界と仮想世界を重ね合わせるなど最新のデジタル技術を活用し、救急隊員が訓練を行うシミュレーション教材の体験会が15日、山口県山口市でありました。

体験会には、県内12の消防本部から救急救命士らおよそ30人が参加しました。

使用されたのは、県や広島市のソフトウエア開発会社、ビーライズなどが2025年度から開発しているシミュレーション教材です。現実世界に仮想世界を重ね合わせるMR技術が使われゴーグルを装着すると、実際の空間を背景にして患者の映像や問診票のパネルが表示されます。患者の呼吸を確認し、酸素吸入などの処置を行いながら搬送先の病院を選択します。

県内では高齢化を背景に救急出動件数が増える一方、地域によって出動件数に大きな差があり、訓練の充実が求められています。

救急救命士
「呼吸音が音で聞こえたりしましたので、より実践的な、現場に近いような形で学習した内容の確認ができるかなと思いました」

シミュレーション教材により、出動件数の少ない地域でもさまざまな症例に対応した訓練が可能になり、救急救命の質が高まると期待されています。県などは2026年度、訓練できる症例の数を増やすなど改良を進めるということです。