100人に1人は存在する「性別違和」
栁先生によると、自分の体の性別と自認する性別が一致しない感覚を持つ人は決して珍しくありません。「日本の調査で言うと、0.5%から1%。100人に1人ぐらいはいらっしゃるかなという風に言われています」と栁先生は指摘します。

特に、中学生になると悩みが深刻化するケースが多く見られます。その背景には、心身の急激な変化があります。
▼社会的な区別:
制服、更衣室、体育、男女別の活動など、性別を明確に分けられる場面が増えること。
▼身体的な変化:
声変わりや月経、体つきの変化など、自認する性別とは違う方向へ自分の体が変わっていくことへの戸惑いや嫌悪感。
制度の変更だけで解決できない難しさ不登校などの事態に直面したとき、学校側には制服の自由化などの配慮が求められますが、栁先生は安易な特別扱いの危うさも示唆しています。
「この子だけ特別扱いっていうのは、逆に結構しんどくなるかなと思うんですよね。かえって周囲の視線を集めてしまうことになるので、目立ってしまうこともある」
文部科学省の指針でも「できる範囲での配慮」が示されていますが、学校という枠組みの中だけでは限界があるのが実情です。














