なぜ人は落とし物をしてしまうのか?

人間の行動心理について研究している明星大学心理学部 藤井靖教授によると、
落とし物の主な原因は、心理学でいう『展望的記憶』の失敗です。
これは、「後で〇〇しよう」という“未来に向けた記憶”を指します。

例えば電車の中で、「降りるときに網棚に置いたバッグを持とう」と思っていたのに、降りる瞬間にそのことを思い出せない。つまり、置いたことを忘れるのではなく、持とうと思っていたことを忘れてしまうのです。

考え事をしながら電車に乗ることで、脳のワーキングメモリ(一時的な記憶)を圧迫。つまり“ながら行動”が展望的記憶に影響を与えるのです。
現代はスマホの普及で、SNSを見たり電車の中で仕事をするなどマルチタスク化が進んでいます。
これが、他の持ち物への注意を奪うことにつながります。

恵俊彰:
「展望的」じゃなくなれば良いわけですよね。思ったらその瞬間に棚から膝の上に置くとか。

藤井教授によると、降りる駅のひと駅前になったらスマホをしまい、落ち着くことも対策になるということです。

(ひるおび 2026年5月14日放送より)