シリーズSDGs、「地球を笑顔にするWEEK」です。育児や介護などの「ケア労働」を担い、キャリアを諦めてきた女性たちはイギリスで140万人にのぼります。「再び働きたい」という思いを後押しする鍵は、“服”にありました。
イギリス・ロンドンにある就活支援センター。ここでは、一風変わったあるサポートをしてくれます。
記者
「ここに並んでいるのは、すべて女性用の仕事着です。スマート・ワークスでは、様々な理由で仕事を失ってしまった“女性たち”に特化した就活支援を行っています」
「スカートも要りますか?」
「ロング丈のスカート…やっぱり、ワンピースと長袖のシャツが欲しいです」
プロのスタイリストが女性の服を選んでいきます。「スマート・ワークス」は無料で面接指導を行うほか、面接時の“服”をスタイリングし、提供している慈善団体です。
ティナさん(47)も、「スマート・ワークス」を利用した一人。4年前、母国ウクライナで戦争が始まり、夫は徴兵の対象に。大好きだった通訳の仕事を辞め、幼い子どもたちの手を引きイギリスに移住しました。ところが…
ティナさん
「仕事に応募しても不採用が続き、『自分に何か問題があるのでは』と考えるようになりました。自信は粉々になりました」
「収入」も「肩書」も失った自分を肯定してあげることが難しくなっていったといいます。
そんななか、知人の紹介でスマート・ワークスを訪れたティナさん。スタイリストが選んだシャツに袖を通した瞬間、前向きな気持ちが湧いてくるのを感じました。
ティナさん
「鏡に映る自分が最高の姿になっていくのを見て、気持ちがほぐれ、ベストを尽くすことができたんです。まるでショーの一部みたいでした!」
その後、就職が決まり、今も同じ会社で働き続けています。
なぜ、「女性」に特化した支援をするのか。
スマート・ワークス サービス提供責任者
「女性はときに、男性にはない壁に直面していることを認識しなくてはいけません」
イギリスで育児や介護などの「ケア労働」を理由に就業していないとされる女性は146万人。男性の23万人と比べると、6倍以上の差があります。
スマート・ワークス サービス提供責任者
「私たちは、子育てなどでキャリアを中断した女性の中には、失った自信を取り戻せずにもがいている人が多いということに気づきました。『服』は見栄えのためだけではなく、自信をもたらす『手段』だと思っています」
「それも素敵!気分はどう?」
「最高の気分です」
「(Q.働く準備はできましたか?)ええ、もう準備はばっちりです」
これまで3万5000人を就職へと導いてきたスマート・ワークス。その根底にあるのは、「自信を取り戻すこと」へのサポートでした。
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