クマの主食、実は「ドングリ」ではなかったという研究結果が発表されました。

 日本中で相次ぐクマの被害。環境省によりますと、昨年度の全国のクマ出没件数は、過去最多となる5万776件で、過去最多を記録した2023年度の倍以上だったということです。

 そのクマの生態をめぐって、新しい研究結果が発表されました。

 兵庫県立大学の研究チームは、2021年から4年間にわたり、兵庫県北東部から京都府北部にかけて生息するツキノワグマのフン計288個を収集し、クマが実際に何を食べているのかを分析しました。

 その結果…

 (兵庫県立大学 藤木大介准教授)「これが『アオハダ』。ここにうつっているのが、外側の皮、果皮ですね」

 「アオハダ」という木の実の種や皮に、「タカノツメ」の種。この地域に生息するツキノワグマがたくさん食べていたのは「ドングリ」ではなく、水分を多く含む果実「液果類」だったことがわかったのです。

 これまでの研究では「クマの主食はドングリ」と考えられていたため、近畿北部でも森のドングリの実り具合からクマの出没予測を立てていましたが、今後は「実際に何を食べているかを裏付けることで、出没予測の精度を高めることができる」と話します。

 (兵庫県立大学 藤木大介准教授)「やっぱり全国的に見るとかなりクマの食べてる食事メニューですね、かなり実は多様な可能性があるんじゃないかなと。今後は主に食べている液果樹種をきちっとモニタリングしたうえで、出没予測をしていこうかなと考えています」