WHO事務局長「パニックになる必要はない」

4月1日、アルゼンチンを出発し、35日間かけてアフリカの北西沖に位置するカーボベルデに向かっていたクルーズ船。出発から約1週間後、オランダ人の男性が発熱などの症状を訴え、その後、死亡します。
さらに、体調不良者が相次いだことから、主にねずみが媒介する「ハンタウイルス」の集団感染の疑いが浮上しました。
「ハンタウイルス」は、WHO=世界保健機関によると、発症までの潜伏期間が最長6週間で、ワクチンなどはありません。ただ、ヒトからの感染はまれだとされ、WHOは一般市民の感染リスクは低いとして冷静な対応を呼びかけています。

クルーズ船をめぐっては、WHOなどによると、これまでに6人の感染を確認。2人に感染の疑いがあるとし、うち3人が死亡したと発表されています。
さらに、アメリカの保健省によりますと、すでに出国したアメリカ国籍の17人のうち、1人がPCR検査で陽性を示したということです。また、これとは別に1人、ハンタウイルスが疑われる症状が出ているそうです。
フランスに帰国する便の機内でも症状を訴えた女性が、検査で「陽性反応」を示したと地元メディアが伝えました。
テネリフェ島を視察したWHOのテドロス事務局長は「パニックになる必要はない」と強調しました。

WHO テドロス事務局長
「ウイルスの動きが新型コロナとは異なる。このウイルスは対処可能です」
乗客の下船は11日中に完了する予定で、乗員についてはそのまま船に残り、運営会社があるオランダを目指すということです。














