息子を奪ったドライバーへ
ここで私がはっきり申し上げたいのは、糖尿病という病気が悪いのでも、インスリンという薬が悪いのでもないということです。
問題の本質はそこにはありません。
自らの判断で定期的な受診を拒み続け、医師の指示通りに薬を服用せず、意識障害を引き起こす可能性が高いことを知りながら、平然とハンドルを握り続けたドライバーの自己中心的な判断の積み重ねに大きな問題がありました。
ただ同時に、このドライバーにハンドルを握ることを可能にさせてきた、社会の仕組みやルールにも大きな欠点があると思っています。
息子を奪ったドライバーを庇うつもりは一切ありません。
しかし、人間には間違った判断を選択してしまう心の状態が存在するものだと思います。人間個人の意識や善悪の判断だけに責任を負わせるのではなく、社会全体として「本来ハンドルを握ってはいけない人間に、自動車運転の許可を与えてはならない」という法律や仕組みの整備が、非常に重要な課題だと感じています。














