■陸上・第13回木南道孝記念陸上競技大会(10日、大阪府・ヤンマースタジアム長居)

男子10000m決勝は日本記録保持者の鈴木芽吹(24、トヨタ自動車)が27分20秒11で優勝、日本陸連が定めるアジア大会派遣設定記録の27分31秒27も突破したため、アジア大会代表に内定した。

32年ぶりに日本で開催となる9月のアジア大会代表選考を兼ねた10000m決勝。13人が出場したレースは序盤、ペースメーカーを務めるマル イマニエル(トヨタ紡織)の後につけたのは、西澤侑真(25、トヨタ紡織)と伊豫田達弥(25、富士通)の2人。鈴木は後方の9番手、吉居大和(24、トヨタ自動車)は10番手につけた。

縦長の集団が一列となってレースは推移し、3000m手前で鈴木と吉居がそれぞれ7番手、8番手に浮上する。4000mを通過すると先頭集団は9人となり、鈴木はペースを上げて一気にペースメーカーの後ろの2番手まで上がる。

6400m通過時点で、先頭集団はペースメーカー、鈴木、亀田仁一路(24、旭化成)の3人に絞られる。鈴木がさらにペースを上げると、亀田が徐々に遅れ始める。8000mを過ぎると、ペースメーカーは走るのをやめ、鈴木が独走状態に入る。その後も他の選手たちを周回遅れにする快走を見せた鈴木がレースを制した。

インタビューに応じた鈴木は「勝つことがやっぱり一番だったので、もうそこだけです」と話し、「ペースメーカーの方が8000mまでっていうことを聞いていたので、特にアクシデントがなければ、抜けた時点で一気に仕掛けようと思っていたんですけど、もうその時点でほぼ1人だったので、仕掛けるというかそのまま押していく形になりました」と、レースを振り返った。

鈴木は、昨年4月の日本選手権で初優勝を果たすと、5月のアジア選手権では銀メダルを獲得、9月の東京世界陸上にも日本代表として出場した。さらに11月22日に行われた八王子ロングディスタンスでは27分05秒92の日本新記録を樹立した。