イラン情勢をめぐり批判を繰り返すドイツに対し、アメリカのトランプ大統領が駐留部隊を「5000人以上削減する」と発言し、アメリカ軍と共存するドイツの町では動揺が広がっています。
ドイツ西部の町・ラムシュタイン。人口およそ9000人の山あいの小さな町ですが、店の看板の多くはドイツ語ではなく英語表記で、どこかアメリカの町のような雰囲気が漂っています。その訳は…
記者
「今、アメリカ軍の軍用機が離陸しました。町の東側には巨大な空軍基地がありまして、中にはアメリカの一つの町がつくられています」
ドイツ国内には複数の基地があり、およそ3万6000人の部隊が駐留していますが、今月、ある方針が突然打ち出されました。
アメリカ トランプ大統領
「ドイツ駐留の米軍を大幅に削減する。5000人よりもずっと多くだ」
この町にあるヨーロッパ最大のアメリカ空軍の基地「ラムシュタイン空軍基地」でも、“どこの基地が対象なのか”と動揺が広がっていました。
基地で働くドイツ人 ダニエル・ナーゲルさん
「電話で『自分たちが対象になるのでは』と、みんなで話していました。やはり不安になります。自分たちの仕事が関わっていますので」
ドイツ人のナーゲルさんは、基地で働く2300人ほどの地元住民の育成を担当しています。
ダニエル・ナーゲルさん
「アメリカ人のために、アメリカ人とともに生活しています。彼らが必要です」
周辺の町は、まさにアメリカ軍と共存する町。イランへの攻撃を始めた際も住民らは少し前から異変に気付いていたといいます。
レストラン経営者 アンドレアス・ハウスマンさん
「攻撃の2週間前から兆しがあり、多くの兵士や人々が出入りします。普段は夜に飛行機が2、3機ですが、紛争時は1時間ごとに飛びます。もう耳でわかるのです」
町のファストフード店では、故郷を思い出してもらおうと、壁一面に歴代大統領の写真が飾られています。
店を訪れた軍関係者に声をかけると…
米軍関係者
「ドイツが好きなので、撤退となったら悲しいです。自分が対象にならないことを願っています。国際関係が良い方向になることを私は望んでいます」
ふってわいた5000人規模の撤退話。まだどこの基地が対象かはわかっていませんが、市長は「影響は甚大だ」と話します。
ラルフ・ヘシュラー市長
「(同行する家族も含め)1万~1万2000人規模でいなくなることになるでしょう。ラムシュタイン基地はあまりにも重要で、今日明日で撤退はできません。ただ10年後はどうなるか分かりません」
年間の経済効果は3280億円。撤退する部隊が別の基地になっても、混乱が生じることになると指摘されています。
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