今年、皇居では新年の一般参賀が3年ぶりに行われました。

天皇陛下の即位から1年を待たず訪れたコロナ禍により、国民との対面での交流が途絶えていた令和の皇室ですが、両陛下は去年の秋以降、徐々に地方訪問などを再開されてきました。今年はその活動がさらに前進する年となりそうです。

こうした中、宮内庁は来年度、広報室を新設すると発表しました。情報発信強化のため、SNSの開設も検討するとしています。“皇室SNS”ができたとしたら、皆さんどのようにお感じになりますか?現状では、課題も多く模索が続きそうですが、実は世界のロイヤルファミリーに目を向けてみるとSNSを活用した情報発信に積極的です。

■3年ぶりの新年一般参賀 発進力強化で“皇室SNS”設置の検討も?

久保田智子編集長:
皇居では、新年の一般参賀が2023年、3年ぶりに行われました。コロナ禍で制限がいろいろとありましたから、令和の皇室も再始動という感じと言えそうです。

JNNのニュースサイト「NEWS DIG」では、年始から皇室に関する記事が多く集まっています。

そんな中で注目したいのは、実は、2023年は両陛下にとって「記念日の多い1年」なのです。

▼6月9日には、両陛下は結婚30年を迎えられますし、▼12月9日に皇后雅子さまはご還暦を迎えられるのです。

雅子さまは療養に入られる前は、記念日の前や両陛下での海外公式訪問の前には記者会見を行っていました。ですので、2023年にこういうタイミングで、もし記者会見が行われるとすると、実に雅子さまにとっては21年ぶりになるということなんですね。

少し聞くのも怖いですが、喜入さんや山本さんは21年前というと小学生…?

喜入友浩キャスター:
8歳、9歳。平成5年生で、ちょうどご成婚の年に生まれた世代ですね。

久保田智子編集長:
雅子さまの肉声や会見のイメージは、あんまりないかもしれないですね。

山本恵里伽キャスター:
会見をしてらっしゃる様子は、リアルタイムで見た記憶はあまりないですね。

久保田智子編集長:
実は、21年前の会見の映像があります。

ーー愛子さまについて

「おかげさまで、とても今のところ体が丈夫で。そしてまた、おおらかな性格といいますか、皇太子さまに似ましたのか。ゆったりと、どっしりとしておりますので」

久保田智子編集長:
これを最後に、雅子さまの会見は行われていないんですよね。もちろん雅子さまの体調次第ではありますけれども、こういうふうに会見で肉声を聞きたいなと感じられている方も多いかもしれません。

そして、令和の皇室に関しては、新しい情報発信を検討されているのです。

宮内庁は、SNSなどの情報発信を検討するため、2023年度から職員を4人増員するということです。「“皇室SNS”を検討」と言えるのかもしれません。

小川彩佳キャスター:
インスタグラムだったり、ツイッターに皇室アカウントができるかもしれないと。

久保田智子編集長:
もしかして、TikTokも?というと少し夢が広がるような感じもしますが、若いお2人はいかがですか?

山本キャスター:
若者はSNSを活用する人が多いですから、より近い距離感になるかもしれないですよね。

喜入キャスター:
ちょっとした裏側みたいなところが、SNSのいいところですよね。

久保田智子編集長:
身近に感じるきっかけになるかもしれませんが、ただ課題も多くて、模索は続けられるということです。

海外に目を向けていきますと、実はロイヤルファミリーで積極的に情報発信しているところが多いのです。

代表的なのが、イギリスの王室。公式インスタグラムを持っていて、すごく注目をされています。フォロワー数を見ると1309万人と桁違いの注目度だなと思います。まめに情報を更新していて、時には本人が更新をすることもあるそうです。

令和の皇室については、今後どのように情報発信が行われていくんでしょうか?注目をしていきたいと思います。