1セット4時間。指先から生まれた「光」

リウマチ発症から長く続いた葛藤に、一つの光が差し込んだのは10年前のこと。松田友紀さん(45)は、以前から興味があったアクセサリー作りのワークショップに思い切って参加した。指先が思うように動かない彼女にとって、極小のビーズを扱う作業は過酷だった。

「針が通りません……」

工具に力を込める。と同時に関節に鈍い痛みが走る日もある。1セットを仕上げるのに約4時間。それでも、パーツが形になり、一つの「花」として完成した瞬間、彼女は自分でも驚くほどの高揚感に包まれる。

松田さんの代表作の一つ「ミモザさん」
松田さんの代表作の一つ「あじさいさん」

「形になってきたら、もうニヤニヤして。『かわいか~!』って思いながら。これを早く誰かにつけてほしい、そう思ったんです」

前編:16歳で寝たきりに。失われた「普通」の青春を読む