救急医療の現場で新人医師に密着して

今回密着したのは、日中の勤務と当直勤務の2日だったが、その多忙さと担う役割の大きさは想像以上だった。
特に午後4時半~午前8時半の当直勤務中は、病院内に医師が少なく、患者が急変した場合は、どの診療科であっても対応するのが救急医の仕事になっている。
他の診療科の医師から感謝される場面も見られ、それがやりがいにつながっているのだろうと感じた。
則尾さんは「思ったより休めている」と話していて、働き方改革が進む現状も垣間見えた。
とはいえ救急救命センターの医師は7人だ。(うち1人は育児休暇中)
7人で24時間365日、患者を診ている。
いかに医師個人にかかる過度な負担を減らせるかが課題だ。
特に福岡市は、人口増加と高齢化の進行で今後ますます救急搬送が増えることが予想されていて、則尾さんのように救急科を志す医師が増えることが重要だと感じた。
ハード面での対策も欠かせない。
そのひとつが、医師や救急隊の負担を減らすため「病院救急車」の導入だ。
済生会福岡総合病院は1台運用していて、患者の病院間搬送に使われている。
病院間搬送には通常、消防の救急車が使われるが、「病院救急車」があることで救急隊の稼働が減るほか、急性期を過ぎた患者をかかりつけの病院に速やかに戻すことが可能になり、医師が救急対応により専念できると考えられる。
済生会福岡総合病院では、現在2台目の導入をめざし、購入費用を捻出するためのクラウドファンディングを5月8日まで実施している。
RKB毎日放送 記者 浅上旺太郎














