岐阜県郡上市の神社で、平安時代から続く伝統の「花奪い(はなばい)祭り」。新型コロナの影響でことしも神事のみが執り行われました。

郡上市にある長滝白山(ながたきはくさん)神社の「花奪い祭り」。

一番の見所は、高さおよそ6メートルの天井につるされた花飾りを、若者達がやぐらを組んで落とし、その花を奪い合う「花奪い」です。


国の重要無形民俗文化財にも指定されていますが、「花奪い」は、新型コロナの影響で3年連続で中止になり、ことしも神事のみが執り行われました。



(地元の人)
「花奪い祭りはこの地域の伝統なので、(花奪いが)ないのはさみしい」
「コロナも終わって、来年こそは良い年になって(花奪いを)やってもらえたら幸せ」

代わりにことしは、ご利益を「奪い合う」のでなはく、「抽選」で公平に分け合うことになり、当選した人たちは少しさみしそうに花を受け取っていました。