記者に見せた憔悴した姿、一方捜査員には淡々とした口調

小川彩佳キャスター:
父親の安達容疑者が再逮捕されましたが、結希くんがなぜ事件に巻き込まれたのか全く分かっていません。

行方不明が発表された翌日に、安達容疑者と話をしたということですが、どのような印象でしたか。

MBS 髙島大介記者:
取材をする中で自宅を訪ねたとき、私一人で安達容疑者と話す機会があり、そのとき安達容疑者についてすごく丁寧な方なんだなという印象を持ちました。

トラウデン直美さん:
話しているときの表情や態度は、どのような様子でしたか?

髙島大介記者:
少しやつれたような、こけているような印象で、元気がなかったのか、僕の足元をずっと見ているような感じで、声もかなり細かった印象です。

藤森祥平キャスター:
それでも丁寧という印象があるわけだから、ちゃんと受け答えに応じてくれる様子だったということですか?

髙島大介記者:
基本的に行方不明事案は、ご両親の方は極限の精神状態に置かれていて、拒絶されたり、怒りをぶつけられたりすることが多いのですが、結希さんがどんなお子さんだったのかや、当時着用していた服装の特徴などを聞いたところ、安達容疑者の方から、「申し訳ないのですが、そんなお話ができる状態ではなく、すみません」と、かなり柔らかい対応をされました。

トラウデン直美さん:
周辺住民の方も、「今思えば少し違和感があったかも」というふうなお話がありましたが、違和感を感じる部分はありましたか?

髙島大介記者:
私が安達容疑者と会話した約15分後の鑑識作業の映像を見ると、先ほどの態度とは少し変わって、捜査員に身振り手振りを加えながら淡々とした口調で、遠くの捜査員にまで聞こえるように声のボリュームを大きくしていたように感じました。

小川キャスター:
かなり憔悴しきっているような、動揺しているような印象からはガラッと変わった印象のある安達容疑者の姿が15分後にあったということですね。

髙島大介記者:
この姿を見て、息子さんが行方不明で憔悴しているのであれば、相手が誰であれ同じような態度をとると思っていましたが、もしかすると安達容疑者は、見せるべき相手によって態度を使い分けているのではないのかなと、当時現場で思いました。

藤森キャスター:
新たに分かったことは、遺体を少なくとも4ヶ所移動したということ、衝動的に首を絞めたということで、まだはっきり分からないのが動機です。

髙島大介記者:
警察は親子関係について、「動機に関係する」として明らかにしていません。一方、6日の説明では、安達容疑者がリュックと靴を遺棄したということも新たに明らかになりました。

なぜこうした行動をとる必要があったのか、本当に衝動的な犯行だったのか、警察は裏付け捜査を慎重に行っていくとみられています。

小川キャスター:
動機や犯行の経緯を辿っていくことは、痛ましい事件が二度と起こらないように、再発防止を考える上でも大変重要なことです。

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<プロフィール>
髙島大介
MBS記者 殺人などの凶悪事件の現場を取材
結希さん行方不明発表の翌日に安達優季容疑者と接触