草木をシルエットで表現したこちらの作品、実は、紙を切り出して作る「切り絵」なんです。この「切り絵」の作品展が、7日から宮崎市で始まります。作品に込められた思いを取材しました。

細かい木の枝や葉っぱ、それに動物の毛並みなどを繊細に表現した作品の数々。
これらは宮崎市の切り絵作家、河野耕平さんが手がけたものです。

(切り絵作家・河野耕平さん)「大好きな恐竜を切っています」

河野さんの作品作りの特徴は、下描きをせずにハサミのみで切り出すこと。

(切り絵作家・河野耕平さん)「下描きは書かずにフリーハンドで切っています。手芸用のハサミという細かいハサミを使って作っています」

わずか3分ほどで完成した作品は、恐竜の鋭いキバや爪などがしっかりと表現されています。

河野さんが切り絵に目覚めたのは、2歳の頃。

今年で30年の節目にあたり、7日から宮崎市で開く個展では、カラー作品や宮崎の思い出を表現した作品などを展示することにしています。

30年の時の流れを表現したこちらの作品も、1枚の紙から切り出されています。

(切り絵作家・河野耕平さん)「切り絵を始めた2歳の自分が紙を切り始めて、30年の中で切ってきた切り絵をモチーフにして続いているようにして切った」

1枚の紙から、次々と作品を生み出す河野さんですが、その才能は切り絵だけではありません。

実は、ピアノの作曲も手がけていて、今回の個展では、会場のBGMに河野さんのオリジナル曲を使用することになっています。

(切り絵作家・河野耕平さん)「(曲を)作るときは同じようなわくわくがあるが、切り絵で行き詰まった時に音楽でリフレッシュして、それでまた切り絵に戻って、使い分けはしてますね」

切り絵や音楽を自らの手で作り上げている河野さん。
生成AIで誰でも気軽にアートを作ることができる時代だからこそ、手作りの作品にふれてほしいと話します。

(切り絵作家・河野耕平さん)「人間の手で作っているからこそ生まれる臨場感やおもしろさだったり、そういうものが現物を見ると伝わるかなというのがあって、そういうことを感じていただけたら光栄だなと思う」

河野さんの作品展は、宮崎市の「kusunamiki gallery」で、7日から今月13日まで開かれます。