致死率40%も…ハンタウイルスとは

ハンタウイルスは、ネズミなどのげっ歯類が持つウイルスです。
基本的には
▼ウイルスを持つネズミに噛まれる
▼フンや尿など排泄物に触れる
▼排泄物を含んだホコリを吸い込む
などにより、ネズミからヒトへ感染します。

主な流行地域により、「アジア・ヨーロッパ型」と「北米・南米型」の2つのタイプに分けられ、症状もそれぞれ異なります。
「アジア・ヨーロッパ型」の特徴は腎臓の障害を引き起こすことで、発熱・頭痛・腹痛・嘔吐などの症状が出ます。潜伏期間は10~20日。致死率は3~15%程度です。
「北米・南米型」の特徴は呼吸器疾患です。症状は発熱や頭痛などで、呼吸困難に陥ることもあります。潜伏期間は1~5週間と推定され、致死率は約40%に及びます。
感染経路は?ヒト・ヒト感染の可能性も

感染経路について、WHOは2つの可能性を指摘しています。
【1】船の外で感染の可能性
WHO職員によると、多くの乗船者はバードウォッチングなど野生生物に関わる活動を行っていました。
島によってはげっ歯類が多い場所もあり、これらの島々に感染源が存在していた可能性もあるとしています。
【2】ヒト➡ヒト感染の可能性
船内にネズミはおらず、ハンタウイルスには潜伏期間が数週間あることから、最初の感染者は乗船前に感染していたことも考えられます。
WHO職員は、夫婦間や相部屋での濃厚接触によるヒト・ヒト感染が起きた可能性もあると話しています。
恵俊彰:
今回はどういったことが考えられるのでしょうか。経緯を見ると、オランダの方、その奥様、そしてドイツ人ということなんですが、船の中で広がることはあり得るんですか?
国際医療福祉大学 市川総合病院呼吸器内科部長 寺嶋毅教授:
あり得ると思いますが、ひとたびハンタウイルスということが分かって、きちんと隔離などの対策が取られれば、それ以降は広がる可能性は低いと思います。
恵俊彰:
今回のケースでは、ヒト・ヒト感染が疑われているんでしょうか?
寺嶋毅教授:
特にご夫婦であるとか、接触時間や距離が近いと、ヒトからヒトということもあり得ると思います。
過去に南米アルゼンチンで、パーティで1人から複数名に広がったこともありますから、感染者の病気の時期やウイルスの量によっては、そういう形で広がることもあると思います。














