シリーズSDGs。きょうは資源の回収、それも金のリサイクルです。全国から廃棄パソコンを回収し、金を取り出す仕組みに密着しました。

廃棄された大量のパソコンの基板。一見、ごみの山ですが、実は「金」を生み出す宝の山なんです。

名古屋市内のリサイクル会社。ここは資源の再利用に向け、全国760の自治体と提携。パソコンが1台でも含まれていれば、20キロまで送料着払いの無料回収という仕組みで、年間100万台もの廃棄パソコンを集めています。

「これは埼玉県。こちらが滋賀県。(Q.どこから)日本全国からですね、北海道から沖縄まで全て回収できる」

目当てはパソコンの電子部品に含まれる金やパラジウムなどのレアメタル。価値のある金属資源が眠る廃棄パソコンは「都市鉱山」とも呼ばれています。

手作業で分解し、手際よく基板を回収。この基板が向かうのが、北九州のリサイクル工場。

アステック入江 古西政和グループリーダー
「これは名古屋から入荷した基板になります。この基板ですと、金色の部分は、金を回収することができます。実際に回収したものがこちらになります」

まず、専用の装置で部品だけを取り外し、それを選別します。部品が流れるベルトコンベアには8つのノズルが。AIが何百種類もの部品を色や形で識別し、圧縮空気で仕分けます。そのうち、このコネクタには特に多くの金が使われています。

アステック入江 古西政和グループリーダー
「金メッキがついている部品から金の回収を行います」

不純物を溶かす溶液にひたし、およそ12時間後…。溶液を抜くと、黄金色の輝きを放つ『金』が現れました。

アステック入江 古西政和グループリーダー
「(Q.金の純度は?)90%以上である事を確認している」

パソコンの基板1トンから取れる金は10グラム以上と、天然の金鉱山でとれる量の数十倍。ここから、もう一度、市場に流通していきます。

アステック入江 古西政和グループリーダー
「基板には今、回収している金属以外にも多くの金属が使われていますので、効率よく回収できるように技術開発を進めていきたいと思います」

日本にとって重要な資源と言える家電ごみの都市鉱山。全国規模で資源回収の取り組みが進んでいます。