式辞

水俣病の公式確認の日から、本日で70年目を迎えました。
水俣病により亡くなられたすべての御霊が安らかならんことをお祈りし、謹んで哀悼の誠を捧げます。
本日、水俣病犠牲者慰霊式を挙行するにあたり、ご遺族をはじめ、水俣病の被害に遭われた皆様、石原環境大臣、木村熊本県知事、塩田鹿児島県知事、花角新潟県知事代理として鈴木新潟県副知事、国会議員並びに県議会議員の皆様、近隣自治体の皆様、また多くの市民の方々のご臨席を賜り、祈りを捧げていただきますことに、心から厚く御礼を申し上げます。
70年という歳月は非常に長い時間でありながら、それでもご遺族や被害に遭われた方々の深い悲しみ、苦しみは癒えるものではありません。
皆様の思いに寄り添い続けながら、過去の教訓を胸に刻み、未来に向けた希望を育み、形にしていくことが、この地域で生きる私たちが果たすべき責務です。
本日の慰霊式において奉納するプレートは、水俣病で犠牲となったすべての御霊に祈りを捧げるものとして、広くイラストの公募を行い、多くの方々の思いを乗せ、制作をされました。作品には、同じ過ちを繰り返さないという揺るぎない誓いと、強い未来への希望が込められています。
また今年度、地域の再生と融和の促進、そして地域内外に向けた効果的な情報発信を目的とし、環境省及び熊本県と連携をしながら、水俣病公式確認70年地域提案事業として、慰霊や教訓発信、福祉や地域振興など、地域の方々による企画・提案事業を後押ししてまいります。
さらに今年度、水俣病を経験し再生に向け取り組む本地域の歴史と文化をしっかりと次世代に継承し、多くの方々により深く水俣を知っていただくため、水俣病資料館に歴史・文化ゾーンを新設いたします。
様々な取り組みを通じて、水俣病による被害に遭われた方々の思いや、教訓を広く共有するとともに、官民一体となった地域づくりを進めることで、互いに支え合うもやい直しがさらに進むことを切に願っております。
結びに、みんなが幸せを感じ、笑顔あふれる元気なまち水俣の実現に向け、水俣市長として引き続き、地域発展に向けた施策を力強く進めてまいりますことを、ここにお誓い申し上げますとともに、改めて水俣病で犠牲となられたすべての生命に心から祈りを捧げ、式辞といたします。
令和8年5月1日 水俣市長 高岡利治
【関連記事】
<祈りの言葉>患者・遺族代表 緒方正実さん
<祈りの言葉>石原宏高 環境大臣
<祈りの言葉>熊本県 木村敬 知事
<祈りの言葉>チッソ 山田敬三 社長
<祈りの言葉>児童・生徒代表 吉田泰さん













