「時間の価値」「不平等」…街の声は

30代
「病院とかだとかなり平日に休みをとって行っても、並ぶことがあるので、そういったときに、いくらかにはよるが、もしあれば使うこともあるのかな。急いでるとき、次の予定があるときとは、時間の価値が高いと思っている」

大学生
「資金力とかの差が出てきて、大人の方がやっぱりファストパスは利用しやすいのかなって、不平等になっちゃう」

40代
「子どもがいると待てなかったり、ぐずっちゃったりするので、そういう時はできればスムーズに入りたい」

60代
「お金出してまで?食べ物はちょっと…待つかな。ファストパスにお金がかかるなら普通に待つかな」

大学生
「私ケチなんですよ。(待つのが)1時間ぐらいだったら、『頑張ろう』って説得しちゃう、相手を」

小川キャスター:
価値観の対立というか、何を大事にして、何に価値を見出すのかということですね。

東京大学准教授 斎藤 幸平さん:
結局、ファストパスで時間短縮をしても、手に入れた時間をスマホとかで浪費しているだけだと思います。常にタイパ・コスパだけ求める人生は、本当に豊かなのでしょうか。むしろ、目先のことだけではなく、無駄とか、寄り道とか、そういうのが逆に人生の豊かさになるのではないでしょうか。速さだけを求める社会には、貧しさも含まれているんじゃないかなと思います。

小川キャスター:
そこに違和感を持てる人間でありたいなとも思いますよね。

東京大学准教授 斎藤 幸平さん:
「待つのも楽しいな」みたいな人生の楽しみ方も必要ではないでしょうか。

小川キャスター:
人間はそもそも非効率であって無駄がある生き物ですからね。

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済・社会思想
著書『人新世の「資本論」』