去年12月、北海道小樽市のスキー場で当時5歳の男の子がエスカレーターに巻き込まれ死亡した事故で、事故を調べている第三者委員会が30日会見し、現場責任者が安全装置を無効にしていたなどと明らかにしました。
第三者委員会 川村明伸 弁護士
「(事故は)運営会社に組織的・構造的な背景要因がある」
去年12月、事故は小樽市の朝里川温泉スキー場で起きました。
家族で訪れていた当時5歳の男の子が、駐車場とゲレンデを結ぶスノーエスカレーターの降り口付近で転倒、右腕と着衣を挟まれて窒息死しました。
30日、事故を調査した第三者委員会が開いた記者会見。当時の新たな状況が明らかになりました。
設備の保守などを担当していた70代の現場責任者の男性が当時、エスカレーターの4つの自動停止装置のうち、客が降り口付近に滞留した際に作動する装置を意図的に無効にしていました。
ほか2つも機能しない状態で運行されていた疑いがあるということです。
第三者委員会 川村明伸 弁護士
「安全装置が働いていれば事故は発生していない」
装置を無効にする仕組みを知っていたのは、この現場責任者の男性1人だけだったということです。
雪が詰まってセンサーが頻繁に誤作動しエスカレーターが止まるため、稼働時間を確保するために装置を無効にする現場判断があったとしています。
第三者委員会 川村明伸 弁護士
「現場の責任者の1人が独断で安全装置を無効化できるのは会社のガバナンスに問題がある。入口・降り口に監視要員を置くという簡単なことをしていなかったことに尽きる」
また、報告書は会社が現場責任者の独断を許していたなどとしたうえで、「人を輸送する機械である以上、安全に配慮するという原始的な規範意識が経営層に欠けていた」と厳しく指摘しました。
今回の報告書を受けスキー場の運営会社は、「お客様の安全を最優先すべき立場にありながら、このような重大事故を発生させてしまったことを厳粛に受け止めています」とするコメントを出しました。
一方、警察は、業務上過失致死の疑いも視野に捜査を進めています。














