まちづくりに家づくり。雪解けとともに本格的に工事を進める季節にもなりました。しかしその現場がいま混乱の中にあります。

住宅の屋根に、丁寧に、丁寧に…。職人たちが施す「塗装」。その作業に欠かせないのが。

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現場担当者
「シンナーをだいたい10%くらい入れる」

塗料を薄めたり「はけ」を洗ったりするのに必要なシンナー。しかし、中東情勢の悪化でその供給が滞っているのです。

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現場担当者
「塗料とかに入れる(シンナーは)必要最低限使わないとだめなので(道具の)洗いものを少なくしたり、そのときにシンナーを少なめに使う」

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理由は原油由来の「ナフサ」の供給不足です。シンナーや塗料、外壁を囲う養生テープなどにも使われているため、今あらゆる建設現場に影響が及んでいます。

札幌で100年以上の歴史を持つこちらの塗装会社には、毎日のようにファクスが届くといいます。

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札幌塗装工業 中島武士社長
「(ファクスは)たぶん30枚くらいになっている。『値上げします』じゃなくて、『もう出荷できませんよ』という連絡に変わってきて」

中には値上げの通知から5日後に「出荷停止」になった材料も。

札幌塗装工業 中島武士社長
「もう諦めというか、入らないのかと。今になってしまえば、通知が来てもこれもか、これもか…という感じで」

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深まる供給不安。全国の業界団体も4月、国に解決を訴えました。

日本塗装工業会 加藤憲利会長(14日)
「塗装会社が経営が継続できなくなると。最悪の状況にならないために、一刻も早く目詰まりを解消し、今の状態が沈静化することを強く望む」

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札幌のこの会社は、しばらくは工事を続けられるといいますが。

札幌塗装工業 中島武士社長
「(ナフサは)医療・食品・服飾に行って、工業はよく『一番最後』と言われている。国は『ある』と言っているので。それはどういうことなのか。(事態がさらに悪化すれば)全体的に工事を考え直すという形になるのか」

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「目詰まり解消の見込みは立つ」と説明する政府。場合によっては「工事の中止」という事態が迫る現場にその状況は見えていません。