超貴重“笑う”「人面土器」
「教科書に載っていたものが、“圧倒的な量”で見ることができる」
大学博物館ライター・大坪さんオススメ2つ目は、東京・渋谷駅から徒歩10分ほどの『國學院大學博物館』。一体、何が圧倒的なのか?足を踏み入れてみるとー

THE TIME,マーケティング部 佐藤あゆみ部員:
「あっ、土偶!いろいろな形がある」
館内にズラリ並ぶのは、石器や土器の数々。

学芸員・尾上周平さん:
「國學院大學は1882年創立で、考古学は“100年ほどの研究の蓄積”がある」
集めた研究資料には超貴重なものも!その1つが「挙手人面土器」(古墳時代・4世紀)です。
佐藤部員:
「え、土器がこっちを見て笑っている」

深鉢形の土器の胴体部分にあったのは“人面”。目・口はくり抜きで、眉・鼻・耳は隆起もしくは粘土貼り付けで表現され、目じりと口元はわずかに上がり微笑みを浮かべた表情にもみえます。
さらに、口縁部左右には“バンザイをしている腕”のような突起。

学芸員・尾上さん:
「よく見ると親指とその他の指が分かれて造形されているので手だとわかる」
古墳時代の挙手人面土器は、“ここでしか見られない”貴重なものだといいます。
約10万点の収蔵品から一部を展示しており、その中でも圧巻なのは、数百点もが展示されている「縄文時代の土器」。1万年以上も続いた縄文時代に、“土器がどう変化したのか”よくわかります。

「土器の底が尖っている」のは縄文初期の特徴が3000年の間に「平たい底」に変化⇒さらに「土器の上側に飾り」がつくようになり、デザイン性が豊かになっていきます。

縄文土器に模様をつける「縄の編み方」を研究した標本も、“ここでしか見られない”貴重な展示。

様々な形に結った縄と、それを転がして模様がついた粘土板などを間近で見ることができます。

学芸員・尾上さん:
「数百種類くらいの編み方があったとされていて、簡単にマネすることができなかった」
佐藤部員:
「オリジナリティとかアイデンティティを、縄の模様・編み方で出していた」

間近で見られる「神道」の世界
「神道」のコーナーも、外せない見どころです。

『國學院大學博物館』大東敬明教授:
「國學院大學は全国各地の神主さんを養成しているので、実際の物を見て勉強していく」
例えば、和紙で作られた松や竹、桜や水仙など12種類の植物。これは、京都の石清水八幡宮で神様に奉られる造花で、儀式では一般の人が入れない場所で捧げられるといいます。


大東教授:
「現地に行ってもここまで近くで見られないと思う。博物館ならではの良さ」
GWにオススメな大学博物館。後編では、約300点もの“近代名作椅子コレクション”も圧巻の武蔵野美術大学の美術館を紹介します。

(THE TIME,2026年4月27日放送より)














