「私は死なないといけない」

大本久夫さん(2021年取材)

想像を絶する痛みに耐える利子さんが久夫さんにかけた言葉があります。

大本久夫さん
「自分が醜くなっているのを分かっていますからね。だから、『久夫さんの嫁さんが来んようになるから、私は死んでいかないけん』って言いましたよね。

ほんと、せつないです」

原爆投下から2か月後、利子さんは息を引き取りました。いまでも姉が生きていてくれたらと思い続けています。

「恋をさせてやりたかった。これが一番でしょうね」