帰ってこない姉 市内中を探し回り

女学生のときの姉の利子さん

利子さんは、建物疎開の現場へ向かう途中、爆心地から約1.7キロの比治山橋(現・広島市南区)で被爆しました。

久夫さんは、帰ってこない利子さんを心配して父親たちと一緒に、市内を探し回りました。数日後、横たわっている重傷者たちの中から、利子さんを見つけました。

大本久夫さん(2021年取材)
「名前が書いてあるのもあった。『としこ』というのがあって、『お姉ちゃん、としこ姉ちゃん』って言うたら、かすかに、かすかに首をふった気がしたんですよ」

全身大やけどで、顔は腫れあがり、髪の毛も無くなっていました。