「停戦の延長はしたくない」とイランへの圧力を強めていたトランプ大統領が21日、一転、停戦延長を表明しました。その理由としてイラン政府の深刻な分裂を挙げましたが実際はどうなのか、そして戦闘終結に向けた交渉はいつ再開されるのでしょうか。

トランプ大統領「最後のチャンス」から一転「停戦延長」へ

トランプ大統領
「いつか君たちの誰かが大統領として、ここ(ホワイトハウス)に戻るかもしれない。だが、よしたほうがいい。割に合わない仕事だ」

4月21日、大学生を前に愚痴ともとれる発言をしていたトランプ大統領。この発言の約1時間前、突如つぶやいた内容が世界を駆け巡りました。

トランプ大統領(SNSより)
「どのような結果になるにしても、イランとの議論が終わるまで停戦を延長する」

翌日に迫ったイランとの「停戦の無期限延長」を表明したのです。トランプ氏は直前まで、まったく逆のことを言っていました。

トランプ大統領
「(停戦延長を)したくない。そんな時間はない」

――(合意しなければ)イランを攻撃するか?
「爆撃をするつもりだ」

「イラン国内の全ての発電所と橋を破壊するつもりだ」とも警告。さらに、パキスタンで予定されていた2回目の対面協議に向けても「イランにとって最後のチャンスだ」と強調していましたが、結局実現しませんでした。

トランプ氏が攻撃再開をちらつかせて、「延期」を繰り返すのは、この1か月で5度目。

ただ今回は、19日にアメリカの駆逐艦がイランの貨物船を拿捕。ホルムズ海峡の“逆封鎖”で実力行使するなど、圧力を高めていました。それにも関わらず、譲歩の姿勢を見せないイランに、停戦延期を余儀なくされたのです。