福島県郡山市の市道で乗用車と軽乗用車が衝突し、4人が死亡した事故で、現場近くの住民が「以前から『危険な交差点』だと感じていた」などとして、市に対して道路の改善を求める要望書を提出しました。

この事故は、1月2日、郡山市の市道の交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、炎上した軽乗用車に乗っていた4人が死亡したものです。

事故があった現場の交差点には、信号機や一時停止の標識はなく、乗用車が走っていた道路の停止線は消えかかった状態でした。

標識などがないことに、以前から危険を感じていたという伊藤好弘さん。今回事故があった郡山市大平町の町内会長も務めています。伊藤さんは、現場近くの中学校に通う孫の送り迎えでこの交差点をほぼ毎日、利用していると言います。

Q.ご自身も運転されていて危険だなと感じることはありましたか?
伊藤好弘さん「何度もあります。夕方になると、この辺は薄暗いので余計見えなくて」

今回の事故を受けて、町内会では市に要望書を提出することを決め、5日、市側に手渡しました。要望書には、交差点にカーブミラーや一時停止の立て看板の設置を求めることなどが盛り込まれています。

伊藤好弘さん「こういった大事故が起きてしまって、本当に残念に思って仕方がないです。こういった事故が二度とないようにそれだけを願って提出しました。」

市は6日、郡山警察署などとともに事故のあった現場の交通規制状況などを点検し、今後の対応について協議することにしています。