まもなくゴールデンウイーク。お出かけする予定の方も多いのではないでしょうか。注意しなければならないのが、飛行機内へのモバイルバッテリーの持ち込み。あす(24日)からルールが変わります。

■ルールが厳格化へ…何が変わった?守らないと罰則も

TBS報道局社会部 国交省担当 井上淳司 記者:
4月24日から、モバイルバッテリーの飛行機内への持ち込みルールが厳しくなります。背景には、モバイルバッテリーの出火が相次いでいることがあります。

総務省消防庁の調べでは、出火件数は右肩上がりに年々増え、2025年は482件と前年より約7割も増えています。また航空機での出火も相次いでいることも踏まえ、今回のルール改正となりました。

【モバイルバッテリーの出火件数】(総務省消防庁 2026年3月公表)
2022年:122件
2023年:182件
2024年:290件
2025年:482件

井上貴博キャスター:
ルールは次のように変わります。
 
▼現状のルール(2026年4月23日時点)
・預け荷物禁止・手元で保管(収納棚はNG)

▼変更後のルール(2026年4月24日以降)
(1)持ち込みは2個まで(160Wh以下に限る)
(2)機内でモバイルバッテリーの充電禁止
(3)機内で使用禁止

3つのルールのうち、(1)と(2)については罰則規定があり、守らなかった場合は2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されます。

■なぜ持ち込み全面禁止ではなく「2個」なのか?

社会部 井上記者:
「持ち込みは2個まで」というルールは国際的な専門機関が決めたもので、日本もそれに倣ったかたちです。

国交省に取材したところ、国際機関ではもともと「全面禁止もどうか」という意見があったようです。

しかし、持ち込みを全面禁止にした場合、隠して持ち込む利用者が増えるのではという議論もありました。こうした安全性への懸念や、旅先での利用者の利便性も考慮して、「2個が妥当」という結論に至ったということです。

社会部 井上記者:
充電を禁止にした理由として、充電中の出火リスクが高いことがあります。実際に、リチウムイオン電池の火災の約6割が、充電中に起きているというデータもあります。

【リチウムイオン電池 住宅火災における出火時の状況】(令和6年中 速報値 東京消防庁より)
充電中:61%
非充電中:30%
使用中:4%
その他不明:5%

社会部 井上記者:
ANAやJALといった大手航空会社では、ほとんどの飛行機には電源がついていることから、機内の電源を使って充電してほしいということです。

ただLCCでは電源がない場合もあるため、そのようなときは空港の設備を使って事前に充電してほしいとしています。

■公共機関ごとに異なるルール 新幹線やバスでは?

社会部 井上記者:
他の公共交通機関での取り扱いについては、次のようになっています。

▼新幹線(JR東海)
・基本持ち込み制限なし(膨らんでるものや熱くなっているものは除く)
・夏ごろに、車内アナウンスで高温の場所に置かないよう呼びかけ

▼バス(国交省からバス事業者へ通知によると)
・トランクルームに入れず、必ず車内に持ち込むよう乗客への周知を徹底

井上貴博キャスター: 
手荷物検査ができない公共交通機関では、どのようにルールを周知・徹底するかというのも難しい部分ではあります。

フリーアナウンサー・文筆家 住吉美紀さん:
防災のためにもスマホなどを充電しておくことは大事だと思うので、発火しないモバイルバッテリーを早く開発してほしいです。

出水麻衣キャスター:
メーカーへの取材によると、モバイルバッテリーの寿命は2年ほどだといいます。いつ買ったかを覚えておくことも重要だと思います。

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<プロフィール>
井上淳司
TBS報道局社会部 国交省担当
週末は息子と飛行機を見に行く予定

住吉美紀さん
フリーアナウンサー・文筆家
NHKアナウンサーとして人気番組を担当 2011年フリー転身
不妊治療など人生を赤裸々に綴ったエッセイ「50歳の棚卸し」が話題