埼玉県の山間部にある秩父市。豊かな自然が人気の一方で、これまで再開発や観光地化が進んでいなかった市街地にも今、若い世代がこぞって訪れているそうです。市の担当者も驚きの人気のワケとは?

きょう、行列ができていたのは、埼玉県秩父・長瀞町のロープウェイ乗り場。皆さんのお目当てが…

記者
「見てください!絶景が広がっています」

秩父の雄大な景色が楽しめるテラス。去年7月のオープン以来、大人気スポットに。

20代
「すごーい、めっちゃ景色いい。インスタグラムで長瀞の名物、おいしいグルメと調べたら出てきて、ここ行ってみたいねと」

併設する飲食店では、秩父の宝登山をイメージしたピラミッド形のおむすびも楽しめます。

秩父鉄道 観光事業本部 滝田志帆さん
「若い女性やカップルの方にお越しいただいているのが多い」

都心から特急で最短77分。料金も大人で1700円と、安く手軽に行ける埼玉西部の秩父。神社や自然などを満喫でき、これまで年配の方を中心に人気のエリアでしたが、今、“あるスポット”を中心に若い世代が急増しているんです。それが…

20代
「街並みがレトロな感じで可愛い」
「都内ではあまりない」

20代
「レトロな感じ!町全体が可愛くて、歩いているだけですごく楽しい」

西武秩父駅から徒歩5分ほどのところにある「番場通り商店街」。秩父神社まで続く石畳の通りが、“レトロな街並み”を楽しめると注目されています。

「この建物めっちゃ可愛い」

昭和初期に建てられた木造二階建ての「小池煙草店」。現在は、カフェとして営業しています。さらに…

「めっちゃレトロ。パリーこれか」

東京から日帰り一人旅でやってきた女性。お昼ご飯に選んだのが、創業100年超えの老舗、行列ができる「パリー食堂」です。

国の登録有形文化財にも指定されているこちらの食堂で人気なのが、ケチャップライスを卵で包んだ昔ながらのオムライス。プリンとメロンソーダがついて2200円です。

秩父に日帰り一人旅の20代
「平成生まれなので、昭和に本当にこういうメニューがあったのか分からないから、味わえているという感じ、昭和を、レトロを」

さらに番場通りでは、ジャガイモを油で揚げ、自家製のみそをかけて食べる秩父のB級グルメ「みそポテト」のお店にも多くの若者の姿が…

食彩秩父 じんじんばあ 店主 福島さん
「前だったら、皆さんでシェアされる感じだったが、去年の夏ごろから、みそポテト1人1個みたいな、10人きたら10個みたいな。お店と一緒に写真撮ってくださったり、とても嬉しい」

民間企業の調査によると、今年1月、秩父市を訪れた人のうち、20代は去年の同じ時期に比べおよそ2割増え、なかでも20代女性に限ると、およそ6割も増加したといいます。

海外雑貨などを扱うお店ではオリジナルのキーチェーンが作れるのですが、去年夏には若い女性を中心に3時間待ちの状態になったそう。

こうした変化に市の担当者は…

秩父市役所 産業観光部 観光課長 中島学さん
「多くの方が秩父に来て、ご自分でTikTokやインスタなどのSNSの発信をして、(それを見た人が)同じ場所に行ってみたい、同じところで撮ってみたい、そのような形で若い人にどんどん広がり、今の状況になった。我々もインスタを一生懸命更新して、さらに(観光客に)来ていただくような形で頑張りたい」