柏崎刈羽原発の再稼働の判断材料となる新潟県の「3つの検証」で唯一議論が続いている分科会が、今年度中の報告書の提出を目指すことになりました。
【健康分科会 鈴木宏 座長】
「作り上げてきたもの(報告書案)を吟味しようということで、単なる説明会というよりは、中身に踏み込んだ手直しも含めてやらせていただきたい」

議論が続いているのは福島第一原発の事故が住民の健康にどのような影響を与えたかを検証する分科会です。

10回目となる4日は最終報告書の案を委員が精査し、意見を交わしながらその場で文章を手直ししました。

原発再稼働の判断材料とするために県が進めてきた「3つの検証」。
「健康分科会」以外はすでに報告書をまとめ知事に提出していて、健康分科会の最終報告書が提出されれば全てが揃うことになります。

ただ、健康分科会の鈴木座長は原発事故に関する膨大なデータの調査に時間がかかっているとしています。

【健康分科会 鈴木宏 座長】
「私も最初から(分科会に)関わっているが、非常に分かりづらいこといっぱいある。それが原発の難しさだろうと思う。『ダラダラやっているんじゃないか』という批判もあろうかと思うが、そういうことはないと明確にしながら今後の計画については話を進めていきたい」

健康分科会は最終報告書の内容について議論を続け、3月末をめどに提出したいとしています。