中東情勢の悪化で懸念されるプラスチック製品の値上がりや供給不足。不安は北海道の「医療」現場にも広がり始めています。
北海道帯広市の帯広協会病院です。すぐに処置や検査が必要な急性期の患者を24時間体制で受け入れています。
感染管理特定認定看護師 馬場章吾さん
「原油の高騰で今後納入価格が上がるおそれがある」
手術で使うゴム手袋やガウン、帽子、点滴用のチューブなど医療現場で欠かせない消耗品。そのほとんどが石油由来のプラスチック製品です。
感染管理特定認定看護師 馬場章吾さん
「滅菌手袋やガウンの流通が途絶えるとそもそも手術ができない」
地域医療を支える現場で広がる中東情勢への不安。原因はプラスチック製品の原料、「ナフサ」の不足です。
感染管理特定認定看護師 馬場章吾さん
「手袋などは今後倍の値段になると(仕入れ先から)通知が来ている」
原油を精製して作る「ナフサ」。日本は国内で使う量の4割以上を中東から輸入していて、医療現場では命に直結する問題です。
人工透析係 内海達也 主任
「欠かすわけにはいかない治療、休むと命を落とす治療。全ての物品がそろわないと治療は成立しない」
人工透析の治療に使う器具も、血液をきれいにする人工腎臓の中の管や機械につなぐチューブなど、ほとんどがプラスチック製品で使うのも1回限りのものです。
人工透析係 内海達也 主任
「現状はどのメーカーも安定供給、在庫も十分にあると聞いている。なるべく早く不安を解消して早く戦争が終わってくれれば一番いい」
懸念の高まりを受け、北海道は16日医師や医療機器メーカーなどの団体を集め意見を聞きました。
北海道医療機器販売業協会 米沢英明 会長
「主なメーカーからは出荷制限がかかっている。過去の実績に基づいて上限値を設定し、『それ以上の出荷はしない』と」
北海道製薬協会 秋野光明 監事
「医薬品のパッケージ容器の調達が難しくなってきている。早いところではゴールデンウィーク前後で一部の物品に欠品が生じる」
命の現場にも及び始めた原油高の影響。北海道は国とも情報を共有し対策につなげたい考えです。














