一緒に過ごした日々への思い。その思いを大切にしています。

早朝、益城町の霊園を訪れたのは河添敏明さん(71)と妻の登志子さん(68)です。

地震で当時28歳の娘、由実さんを亡くしました。

河添登志子さん(68)「この間、道路も完成したし、益城もきれいになってきているけれど、私たち自体が思うことは変わらない。娘がいなくなって寂しい」

10年前の4月14日の地震の後、止まない余震を恐れ、一家は益城町にある自宅の敷地で車中泊をしていました。

しかし16日の夜、由実さんだけが自宅に戻っていたのです。

その時、本震が襲い、由実さんは崩れ落ちた2階部分の下敷きになりました。

10年を経ても、後悔は消えません。

河添登志子さん「あの時こうすれば。無理にでも外に寝せておけば。その思いは毎回」

スイカ農家の河添さん夫婦。

墓参りの後に2人が向かったのは仕事場のビニールハウスでした。

由実さんの命日でも仕事をする理由は…

河添登志子さん「日常生活を続けていくことが、亡くなった方達への最大の供養になるのでは。泣いてばかりいたら、亡くなった人達が悲しむだろうし」