協議が開催される仲介国パキスタンの首都イスラマバード。きょうの雰囲気は、いつもと大きく異なっていました。
記者
「世界が注目する協議を控えるイスラマバードですが、極めて厳重な警戒態勢が取られていて、町には人の姿、また車の姿というのもほとんどありません。そして協議会場付近一帯が封鎖されているといった状況です」
多くの場所に検問所が設置されていました。町の人からは協議に期待する声も。
パキスタン市民
「世界に平和をもたらし、世界経済に大きな影響を与えられると思います」
そして、日本時間午後には、今回の協議に参加するアメリカのバンス副大統領が到着しました。また、ウィットコフ特使やトランプ大統領の娘婿クシュナー氏の姿をとらえた映像も。
バンス氏はアメリカを出発する際、今回の協議について、次のように話していました。
アメリカ バンス副大統領
「交渉を楽しみにしている。前向きな結果になると思う。もちろん結果はわからないが、トランプ大統領が述べたようにイラン側が誠意をもって交渉するならば、我々は手を差し伸べる用意がある。もし彼らが我々を欺こうとするならば、その代償を払うことになるだろう」
バンス氏は「大統領からは明確な指針が示されている」と強調しました。
一方、イラン側は、これに先立つ、きょう未明、代表団を率いるガリバフ国会議長やアラグチ外相らが到着しました。
2人が到着する前のこんな映像も公開されました。アメリカ軍とイスラエル軍による攻撃が始まった後に起きた学校への攻撃で犠牲になったとみられる子どもたちの写真。それが機内の座席に置かれ、「子どもたちが同行した」としています。
また、ガリバフ議長は…。
イラン ガリバフ国会議長
「米国との間で合意したレバノンでの停戦と、イランの凍結資産の解除という2つが守られていない」
とし、レバノンでの停戦といった条件は「交渉が始まる前に、必ず履行されなければならない」などと、アメリカ側に対し、早くも揺さぶりをかけていました。
そのレバノンでは、レバノン当局によると、10日にもイスラエル軍による攻撃があり65人が死亡。戦闘開始以降の死者は1953人になったということです。
一方、アメリカでは、トランプ大統領が戦闘終結をめぐる協議を前に、こうコメントしました。
アメリカ トランプ大統領
「こう言っておきたい。(ホルムズ海峡は)近く開放されるだろう」
ホルムズ海峡の安全な航行の再開に期待感を表明。
一方で、イラン側による通航料の徴収について問われると。
アメリカ トランプ大統領
「(Q.〔ホルムズ〕海峡で通航料を取らせませんよね?)そんなことは許さない。あそこは国際水域だ」
と、けん制しました。
また、これに先立ちトランプ氏は自身のSNSで、イランに対し、こう揺さぶりをかけました。
アメリカ トランプ大統領
「(イランは)国際的な水路を使って、世界に対する短期的な恐喝を行う以外に切り札がないということに気づいていないようだ。きょうまで延命できている唯一の理由は交渉するためだ」
果たして、協議の行方は…。
現地メディアによりますと、仲介国パキスタンのシャリフ首相は、今回の協議が「恒久的な停戦を実現するための正念場だ」と強調。パキスタンが協議の成功に向け、仲介役として「可能な限り誠実に力を尽くす」と述べたということです。
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