宮城県内で化粧品販売員として働いていた女性がアスベストが原因で「中皮腫」を発症した可能性が高いとして労災認定されたことをめぐり、患者らでつくる団体は国や化粧品メーカーに対し製品に含まれるアスベストの実態調査などを要望しました。
「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」のメンバーは10日、厚生労働省や化粧品メーカーの資生堂などに要望書を提出しました。

1974年から、約3年間資生堂の仙台駐在所で勤務していた宮城県内の女性は2024年、アスベストが原因の「悪性胸膜中皮腫」と診断され、68歳で死亡しました。

仙台労働基準監督署は、女性が当時吸っていた化粧品やベビーパウダーにアスベストが含まれていた可能性が高いとして2025年12月、化粧品由来の中皮腫として全国で初めて労災認定しました。

これを受け団体は、女性が当時扱っていた化粧品やベビーパウダーなどにアスベストが含まれるか調査し、結果を公表することや、化粧販売員、消費者への注意喚起、健康管理態勢の整備などを求めています。

中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会・小菅 千恵子・会長:
「本当にこれは氷山の一角で、まだまだ化粧品販売員の被害が出てくるのではないかと危惧している」

団体には、これまでにおよそ100件の相談が寄せられていて、中皮腫で亡くなった人の遺族からの相談も数件あるということです。

厚生労働省は、要望の内容を詳しく確認し対応を検討したいと話しています。