札幌市南区のスキー場で2日から行方がわからなくなっていた男性が3日朝、無事発見されました。命に別状はありません。男性は、コース外を滑る「バックカントリースキー」をしていて斜面を滑落しました。

 無事救助されたのは、札幌市清田区の43歳の男性です。

 男性は2日午前から札幌市南区定山渓の「札幌国際スキー場」に出かけ、午後5時ごろになっても帰宅しなかったため、妻が警察に通報しました。

警察と消防は3日朝から37人態勢で捜索

 男性の車はスキー場に停められていて、スキー場に設置されているカメラで、ゴンドラの列に並ぶ男性の姿が確認されていました。

 こうしたことから警察と消防は、滑走中に遭難した可能性もあるとみて、翌朝の3日午前6時ごろから37人態勢で捜索を開始。午前8時半ごろに男性を発見しました。発見時、男性は自力で歩くことができて、命に別状はありませんでした。

男性は雪に穴を掘って一晩を過ごし救助される

 警察によりますと、男性はコース外を滑るバックカントリースキーの最中に斜面を滑落し、雪に穴を掘って一晩を過ごしました。ペットボトルに入った飲み物を持っていたということです。

 バックカントリースキーを巡っては、道に迷ったり、雪崩に巻き込まれたり、木に衝突したりするなどの事故が毎年発生しています。

 警察は事前に気象状況を確認するなど、バックカントリースキーヤーに対して、十分な注意を呼びかけています。


1月3日(土)午後1時08分配信