7日、川崎市の工場でクレーンの解体作業中に作業員5人が落下し、3人が死亡した事故。転落した5人全員が、クレーンに取り付けられた「おもり」の上にいたとみられることがわかりました。

川崎市川崎区のJFEスチールの工場で、クレーンの解体工事中、男性作業員5人が転落した事故。千葉市の小池湧さん(29)、上山勝己さん(43)ら3人が死亡し、1人が現在も行方不明となっていて、警察や消防がけさから捜索活動を行っています。

これは、現場近くの防犯カメラが捉えた事故の瞬間です。少しずつクレーンが傾き、その直後に「おもり」が落下したのか砂ぼこりが舞う様子が確認できます。

記者
「あちらのクレーンは、船の荷物を吊り下げるためのものですが、先端には『おもり』が外れた跡が見えます」

先端に取り付けられた「おもり」は長さおよそ9メートル。クレーンのバランスを安定させるために取り付けられたもので、重さはおよそ500トンにのぼるということです。

おもりは作業用の特殊な柱で支えられ、落下した5人全員がおもりのうえで解体作業にあたっていたとみられることが新たに分かりました。

しかし、おもりを軽くするために中のコンクリートを削っていたところ、重機ごと落下し、柱が崩落。およそ30メートル下の鉄板を突き破りました。

「おもり」はそのまま海に落下したとみられ、8日朝、消防などが水中カメラを使って中の様子を伺う場面もありました。

亡くなった作業員の1人・千葉ケン志朗さん(19)を知る人が取材に応じました。

近所の住人
「爽やかで、なかなかいい体格。近所でよく兄弟とキャッチボールしていたし、夜遅くに素振りもしていた。亡くなられたのはすごく残念」

警察は業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査していて、JFEスチールは「事故の詳細について情報を収集している段階です。お亡くなりになれた方には心より哀悼の意を表します」とコメントしています。