おととし、愛媛県松山市の松山城の城山で3人死亡した土砂災害をめぐり、被災したふもとの住民らが8日、業務上過失致死の疑いで松山市長らを刑事告発しました。
おととし7月に発生した城山の土砂災害では、大量の土砂がふもとの緑町の住宅街に流れ込み、住民3人が死亡しました。告発状は、被災したマンションの住民と静岡に住む土木設計技師が連名で松山東署に提出し、受理されました。
一方、告発されたのは、松山市の野志市長と城山の山頂付近に設置された緊急車両用道路の、管理や設計、工事対応の担当者です。
住民らは緊急車両用道路について、「災害発生前から一部がずれ下がっていた」と指摘。市は斜面にブルーシートをかけるなど、雨が降れば崩壊する可能性を認識していたと主張しています。それにも関わらず、避難や立入禁止を呼びかけるなど、命を守る措置を講じなかったとして、業務上過失致死の疑いがあるとしています。住民は「厳正な捜査のうえ処罰を求めたい」と話しています。告発状が提出されたことについて松山市の野志市長は「現時点でのコメントを差し控える。警察から問い合わせがあれば、協力する」としています。
緊急車両用道路は2018年に完成しました。ただ、完成直後から、路面にはたびたび亀裂が発生していました。その度にすき間を埋めるなど補修されてきました。道路を支えるためのコンクリート製の壁は、傾きがひどくなったとして、おととし、撤去されました。それから3日後の7月12日に土砂崩れは起きました。愛媛県は、土砂崩れの原因を調査するために、有識者らでつくる「技術検討委員会」を設置しました。
そして・・・
(技術検討委員会・森脇委員長)
「長期的な斜面変形に関しては道路の影響、可能性は否定できないという結論になっている」
緊急車両用道路が斜面の変形に影響した可能性があると指摘しました。これに対し松山市は、道路の管理に問題なかったと、責任を否定し続けています。
(市長らを告発した住民)
「何か隠しているなという気持ちもある。いっぱい予見できること、予兆はあったのではないか。それをきちんとせずに放置して3人の尊い命が奪われてしまった」
真相究明に消極的な松山市に業を煮やした住民、捜査機関に対応を求めました。
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