アメリカのトランプ大統領が設定したイラン全土への攻撃開始の期限が迫るなか、両国が「即時停戦で合意した」と仲介するパキスタンが明らかにしました。これで本当に戦闘終結となるのでしょうか?
パキスタン シャリフ首相(SNS)
「即時停戦で合意した」
イラン情勢をめぐり、パキスタンのシャリフ首相が8日、明らかにしたのは、アメリカとイランによる即時停戦の合意。停戦の期間は2週間で、戦闘終結のための最終合意に向け、10日に首都イスラマバ―ドで両国の代表団による対面の協議を開催するということです。
アメリカのトランプ大統領は…
アメリカ トランプ大統領(SNS)
「イランへの攻撃を2週間停止することに同意した。これは双方による停戦だ」
トランプ氏はこの停戦について、「イラン側がホルムズ海峡の即時・完全な開放に同意することが条件だ」としています。
アメリカ トランプ大統領(SNS)
「イランから10項目の提案を受け取った。それが交渉の実現可能な基盤であると信じている。2週間あれば、最終的な合意に到達することができる」
イランの10項目の提案には、▼「アメリカがイランを侵略しない保証」、▼「イランによるホルムズ海峡の管理の継続」、▼「ウラン濃縮活動の容認」のほか、▼「制裁の解除」や、▼「米軍の中東地域からの撤退」も含まれています。
ホワイトハウスの当局者によると、イスラエルも2週間の攻撃停止に同意したということです。
一方、イランは…
イラン アラグチ外相(SNS)
「イランへの攻撃が停止されれば、我々も防衛の作戦を中止する。2週間の間、ホルムズ海峡の安全な航行が可能になる」
トランプ氏は「ホルムズ海峡の通航の停滞の解消を支援する予定だ」とする一方で、「うまく行くよう、我々は周辺にとどまる」とも書き込んでいて、海峡周辺にアメリカ軍が展開することを示唆した可能性があります。
電撃発表された今回の合意。専門家は交渉がまとまる可能性をこう分析しています。
元イラン大使 関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「(まとまる可能性は)ゼロですね。イランはいまだに潰れたメンツが回復していない。メンツが回復しないのは、体制の維持に関わる問題で、体制の維持こそイランには一番重要なので、戦い続ける。米国もガソリン価格が上がりそうでまずいので、とりあえず(交渉を)やっただけ」
交渉が行われるのは停戦する2週間の間ですが…
元イラン大使 関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「最大1か月続くかもしれない。先に交渉を打ち切った方が不利になる。お互い話をまとめる気はないけど、責任追及される」
トランプ氏は「中東の黄金時代になるかもしれない」と楽観的な見通しを強調していますが、戦闘終結は本当に見えてくるのでしょうか?
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