おととし、愛媛県松山市で3人が死亡した松山城の城山の土砂災害をめぐり、被災したふもとの住民らが8日、野志克仁市長らに対する業務上過失致死の疑いでの告発状を、警察に提出しました。

おととし7月に発生した城山の土砂災害では、大量の土砂がふもとの緑町の住宅街に流れ込みました。この災害で住宅3棟が押しつぶされるなどして、このうち1棟の住民3人が死亡しました。

8日、土砂災害で被災した緑町にあるマンションの住民の1人が代表して松山東警察署を訪れ、告発状を提出しました。住民によると受理されたということです。

告発状によりますと、対象は松山市の野志市長や城山の山頂付近に設置された緊急車両用道路の、管理や設計、工事対応の担当者です。
住民らは緊急車両用道路について、「災害発生前から一部がずれ下がっていた」と指摘。市は斜面にブルーシートをかけるなど、雨が降れば崩壊する可能性を認識していたと主張しています。それにも関わらず、ふもとの住宅街への避難や立入禁止を呼びかけるなど、命を守る措置を講じなかったとして、業務上過失致死の疑いがあるとしています。

(被災した住民 片山章さん)
「結局1年と9か月がたっている。このまま放置してもいくら陳情書を出しても説明会は開いてくれない。原因はなんだったのか、究明するのは民間の力では難しいので告発した」

告発状が提出されたことについて、松山市は、あいテレビの取材に「事実確認ができておらず内容もわからないので、現時点ではコメントを差し控える」としています。