駿河湾にも本格的な春の訪れです。駿河湾の宝石とも言われるサクラエビの春漁が4月3日からスタートしました。

初日の水揚げ量は2025年の3倍以上と好調でしたが、この特産品にもイラン情勢の長期化による影響が及んでいます。

大きな音を立ててサクサクに上がった由比の名物・サクラエビを使ったかき揚げ。静岡市清水区由比今宿のサクラエビを売りにするこちらの食堂では今シーズンのサクラエビ漁が始まって初めての平日となった6日、店内は午前11時の開店と共に満席に。
<三重県からの客>
「きょうの朝、7時半ぐらいに出て来ました」
Q.お目当ては?
「サクラエビを食べに来ていますめっちゃおいしいです」

<ごはん屋さくら 伊藤忠雅店主>
「今は流通形態とか保存状態がよくなって通年食べられるけど、やはり漁が始まってからのサクラエビは格段と味も違うものですから、ぜひともそのへんを楽しんでいただきたい」

大きな期待が寄せられるサクラエビですが、2026年シーズンも楽観視はできない状況です。4日、由比港で行われたサクラエビの初競り。初日の水揚げはおよそ14トンで2025 年の初漁と比べて3倍以上に増えたことで、15キロあたりの平均価格は2025年よりも手ごろな6万6654円となりました。

<仲買人>
「モノは凄くいいですよ。今日は混じり気もないしね。魚も新しいし、最高のモノじゃないですか」

サクラエビ自体の評価は高い一方で、漁師たちが頭を悩ませるのがイラン情勢の悪化による燃料不足です。

<由比港漁業協同組合 大石達也 組合長>
「やはり(燃料の)備蓄の量に限りがあるものですから、操業は自然と制限をかけてやっていくものだと思います」

これまでサクラエビ自体の回復を優先するため漁師の組合は漁獲量を自主的に制限してきました。

それに加えて今シーズンは燃料の節約のため出漁する船を絞ったり船のスピードを落とすなどの制限を設ける方針だとしています。

この先、どれだけ安定して漁に出れるのか。サクラエビの春漁は、6月5日まで行われる予定です。