各地で満開を迎えている桜。お花見シーズン真っ只中ですが、桜の名所では相次いで倒木が起きています。

きょうも各地は多くの花見客でにぎわっています。ところが…

「バキバキって音がして、何かなと思って見に行ったら倒れてた」

きのう、東京・世田谷区の砧公園で、突然、桜の木が倒れたのです。樹齢は推計で60年を超えていました。

さらに、千代田区の千鳥ヶ淵でも。こちらも樹齢60年以上でした。

なぜ、桜の倒木が相次ぐのか。樹木医の和田博幸さんに千鳥ヶ淵の現場をみてもらいました。

樹木医 和田博幸さん
「おそらく大きな原因はキノコだと思います」

和田さんが原因にあげたのは、桜の木に生えるキノコ。実際、周囲のほかの桜にも多くのキノコが生えていました。

根や幹にキノコの胞子が入り込むと、内部で菌が広がります。すると、内部から腐り始め、しまいには空洞化。雨や強風があたると倒れるのです。

桜は60年を超えると、キノコによる腐敗のリスクが高まるといいます。

樹木医 和田博幸さん
「(Q.花見客ができることは?)キノコが出ていたりだとか、枯れ枝が多かったりだとか、そういった状況があれば、見る側も少し用心すべき」

全国でも桜の倒木は相次いでいます。国の調査では、2021年4月からのおよそ3年半の間に97件発生しているということです。

桜にも到来した「高齢化」。次世代の桜として期待が集まっているのが…

記者
「ソメイヨシノの向かい側に植えられているのが、ジンダイアケボノです。ソメイヨシノより開花が早く、すでに葉桜になっています」

東京・国立市では、倒木の危険があると判断したソメイヨシノについて、ジンダイアケボノという「新しい桜」に植え替えています。病気にかかりづらく、やや色の濃いピンク色が特徴です。

地元の住民
「入れ替えて残念。ソメイヨシノは綺麗ですけど」
「世代を超えてでも、いろいろ植え替えてもらえたら」

安心してお花見を楽しむために、桜にも世代交代が必要となっています。