ネタニヤフ首相に焦りも? イランの切り札“ホルムズ海峡”めぐり日本との交渉は
藤森キャスター:
中東支局長の松尾さんにも伺います。アメリカには2~3週間で決着させたい思いがあるようですが、イランやイスラエルはどうするのでしょうか。
中東支局長 増尾聡記者:
トランプ大統領は演説で「イランのミサイル能力などの軍事力は破壊された」と強調していますが、今のところその兆候はありません。イランは演説直後にイスラエルに対して大規模な攻撃を仕掛けており、一定の軍事力を維持しているとみられます。
イラン側はこれまで一貫して徹底抗戦を主張しています。今後もイスラエルや湾岸諸国への攻撃を続けていくことになると思います。
一方のイスラエルは、ここにきてネタニヤフ首相の論調が少し変化しています。演説でネタニヤフ氏は「イランの核とミサイル能力に打撃を与えた。もはやイランは脅威ではない」と戦果を強調して、目標として掲げたイランの体制転換がないままアメリカが幕引きとなった場合に備えて、保険をかけているようにも聞こえました。
ネタニヤフ首相自身は攻撃を続ける意向があると報じられていますが、アメリカの支援なしで立ち向かうことはできませんので、この現状に焦りを感じているのだと思います。
藤森キャスター:
イランは各国と交渉していますが、日本との交渉を表向きにすることはあるのでしょうか。ホルムズ海峡に通行料を課すのではないかという話も出ていますが、いかがですか。

中東支局長 増尾聡記者:
イランのアラグチ外相は繰り返し「ホルムズ海峡は敵国以外には開放されている」と話しています。2国間の交渉で通行が認められた国もわずかながらあります。一方イランの国会では、ホルムズ海峡を通過する船に料金の支払いを義務付ける法案の審議が始まりました。現場で実際に適用する意図が本当にあるのかは分かりませんが、いずれにせよイランにとってホルムズ海峡は極めて重要な切り札です。今後もこのカードを効果的に使いながら、対アメリカの戦いを進めるのだと思います。
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<プロフィール>
中室牧子さん
教育経済学者 教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」














