思い入れのある品を見せてもらいました。

木村アナ
「きょうは何かお持ちいただていますでしょうか?」
安倍総理(当時)
「きょうはですね、たまたまこの万年筆、私あまり万年筆使わないんですが、サインとか、外交文書とかにサインをしたりとかするんですが、ちょうど私の同級生がですね、総理大臣に就任したときに買ってくれたものなんですね」

日本製で漆塗りだそうです。

木村アナ
「総理大臣に初めてなられたときのなんですか?」
安倍総理(当時)
「いやこれ2回目ですね。初めてのときにはこの、この時計をたまたまきょうは両方とも持ってましたね」

身近な友人からの応援も支えとなっているそうです。


安倍さんは、このインタビューから6年間、政権を担いました。
そして、8年後の夏に亡くなりました。

山口大学経済学部 立山紘毅教授
「一つ時代の転換点にいることは間違いないと思います」

山口大学で憲法を専門とする立山教授は安倍政権を見つめ直す必要があるとします。
「安倍政治の総決算っていうのは、やっぱりこれからやらなきゃいけないんじゃないでしょうか。私たちの権利あるいは生活に対して、安倍政治が何をしてきたのか。」

憲政史上最長の8年8か月、政権を担った安倍元総理。
経済政策「アベノミクス」や集団的自衛権の行使を条件付きで可能とする安全保障関連法、憲法9条への自衛隊の明記など憲法改正にも意欲を示しました。
こうした政策は賛否が分かれたのも事実です。
受け継ぐか、見直すか、岸田政権が直面する課題と指摘します。

山口大学経済学部 立山紘毅教授
「よかったか悪かったかを評価するが次に必要になります。例えばアベノミクスと言われることについても、評価は大変分かれます。それらを率直にオープンに忌憚なく意見を戦わせることが必要でしょう」

2014年のインタビューの最後に座右の銘を聞きました。
すると安倍さんからはこんな答えが返ってきました。


安倍総理(当時)
「これは私の親父と同じでありましてですね『初心忘るべからず』でありまして、政治家を志したときの初心を忘れずにこれからも仕事にまい進していきたいと思います」