2022年も残すところ4日。年末年始に向けて各地では「迎春準備」が進められています。
(報告:久留慶子記者)
「熱田神宮では現在、拝殿の前は多くの参拝客で賑わっていますが、大みそかからお正月期間にかけては閉鎖され、お賽銭の場所として使用されます」

本宮前には毎年恒例の「お賽銭」を収める場所がすでにできていました。3年ぶりに行動制限のない年末年始とあって、2023年の初詣では感染予防やマスク着用を呼びかける看板や垂れ幕は設置しませんが、柄杓(ひしゃく)を使わず流水で手を清める場所など感染対策も続けます。

そして、お札やお守りの授与所にはすでに多くの人が。話を聞いてみると…。
(参拝客)
「年始は混んでしまうので、先に(お守りなどを)買っておいた。慌てると欲しいものが思うように買えないので、落ち着いて選べたらと思って」

2022年の「三が日」は125万人が訪れた熱田神宮。2023年は約160万人と参拝客の大幅増を見込んでいます。

一方、こちら名古屋駅からほど近い柳橋中央市場では。

(報告:久留慶子記者)
「柳橋中央市場のマルナカ食品センターです。こちらでは年末年始の食材を買い求める人などで大変賑わっています」

ここでは、きのう(12月27日)から歳末の売り出しが始まっていて、マグロやカニ、さらには伊勢海老、縁起物の数の子など、たくさんの海産物が一堂に勢ぞろいです。
(買い物客)
「午前5時くらいに(起きて買い物に来た)。全部で2万円くらい、買う予定のないものも買ってしまった」
「毎年だいたい来ている。こちらで、お正月の買い出し。市場は(スーパー)よりも安いし、まとめて買えるので。あちこちに行かなくても、だいたいそろう」

水揚げされて、すぐに運ばれた新鮮な海産物が朝4時から買えるとあって、大勢の人で賑わっていますが、ことしは物価の高騰が直撃しています。
(大伸 犬飼健一朗さん)
「仕入れ値や電気代など何でも上がっているので大変。冷凍庫の電気代が毎月11万くらいだったのが、先月17万いくら」

この店ではキハダマグロの仕入れ値が去年と比べ約1.5倍に。他の商品も軒並み2~3割は値上がりし、電気代や燃料費も上がっている中、売値に転嫁せざるを得ない状況です。お店の人からは「来年こそはいい年に」という神頼みが。
(大伸 犬飼健一朗さん)
「一人でも多くの人に来てほしい。少しでも良い物を買って、いいお正月を迎えてもらえたらいいなと」

そして、こちらでも巨大な注連縄で迎春準備が整いました。

白銀の世界となった岐阜県高山市の飛騨一宮水無神社(ひだいちのみやみなしじんじゃ)では、氏子10人が長さ7メートル以上、重さ40キロという真新しい「しめ縄」を本殿の神門(しんもん)に掛け替え、来年の干支「うさぎ」の巨大な絵馬を飾りました。

来年は長引くコロナ禍やウクライナでの戦争に出口が見えるのか。混迷を極めた2022年が暮れていきます。