最後の頼みの綱は… 静岡・佐久間ダム

川の下流からポンプで水を取る苦肉の策も行われるなど、まさに危機的状況ですが、豊川用水の水不足はこれまでもたびたび起きてきました。

そもそも宇連ダムそのものが中程度の河川に作られ、雨にしか頼れません。このため、隣の天竜川の支流からも水を引き入れ、調整池や別のダムも作りましたが、それでも渇水は起きています。

こうした時の「最後の頼みの綱」が、静岡県の佐久間ダム。天竜川に作られた発電用の巨大ダムで貯水量は宇連ダムの7倍。水源は長野県の諏訪湖で、アルプスの雪解け水も集めるこのダムは、3月25日時点でも水をたたえていました。

佐久間ダムが作られたのは、70年前の1956年。農業や工業など、広域での水利用をめざす国の方針に基づき、水に乏しい豊川用水へ長さ14キロの導水路が当初から設置されました。

ここから、5月6日~9月20日の間に限り、年間最大5000万トンを上限に水の供給を受けることが可能になったのです。