林業の「優良品種」としても高い評価

花粉の出ない「澄み風」は、木材として見たときも注目すべき点があります。大学と県の調査によると、他の無花粉スギに比べ、成長のスピードが「1割以上」も早く、太く育つことが分かっています。さらに、「まっすぐ伸びる性質」や「材質」も欠点がなく、2026年2月、国の研究機関から「優良品種」としての認定を受けました。

<平岡准教授>
「我々が枝を切って、実際に再増殖、再クローン化した後なんですけど、このように枝をとって土に刺せばスギは簡単に根が出る。特に澄み風はその発根性に優れている」

林業の維持と花粉問題の解決を両立

すでに「澄み風」の枝から苗木を育てていて、今後も無花粉スギの発展に向け研究を進めるといいます。

<平岡准教授>
「スギというのは日本の林業において非常に重要な樹種です。スギの林業を維持しながら、問題となる花粉を根本的に、究極的に解決できるという方法ではないかなと考えています」

静岡県内で生まれた無花粉スギの「澄み風」。社会問題の解決に向けた挑戦は、これからも続きます。