このところ大阪の街に出没し続けている“迷いジカ”。25日、ついに捕獲されました。シカの聖地・奈良からは「戻すことは認められない」との発言が飛び出しました。

冷たい雨が降りしきる中、警察官らに囲まれている1頭のシカ。目撃が相次いでいた、“迷いジカ”とみられます。

25日、その姿が確認されたのは、大阪市内にある警察施設の敷地内。シカをおびき寄せようと、慎重な誘導が続きます。シカが動き出すと、現場には緊張感が走ります。しかし、シカは檻の前で足を止め、一歩も動きません。

膠着状態が続くこと、数分。そして…

記者
「入った?シカがかごに入ったということです。職員が一斉に入っていきました」

ついに、捕獲されました。

記者
「シカが動いているのも確認できます。かなり様子は暴れている、かなり動き回っている」

記者
「シカが草むらの中でくつろいでいます」

今月に入って、大阪で目撃が相次いだ“迷いジカ”。

市民
「しっぽが白くて、めっちゃかわいかった」
「かわいいねんけど、ちょっと怖いよね」

先週には、東大阪市でも目撃されました。これらのシカが同じ個体なのかどうかは分かっていません。ただ、人に慣れていることや、近くの山には野生のシカが生息していないことなどから、奈良公園からきた可能性も指摘されています。

今回捕獲された“迷いジカ”。この先、どこへ向かうのでしょうか?

奈良公園のシカは国の天然記念物で、保護の対象になっていますが、25日、奈良県は…

奈良県 山下真 知事
「奈良公園から出た鹿は天然記念物ではなくなります。鹿があくまでも野生動物であるということで、農林業や人身の被害を及ぼすおそれが否定できない以上、奈良県内の放獣を認めることはできない」

“受け入れは難しい”との見解を示しました。

一方、大阪市は…

大阪市 横山英幸 市長
「奈良県のご判断は尊重したい。並行して受け入れ先の調整は進めている。シカが次のステージに移れるよう、環境を整えていくことが大事」

捕獲されたシカは、市内の動物管理施設「おおさかワンニャンセンター」で一時保護されたあと、府内の施設に受け入れてもらう方向で調整されているということです。